令和2年第Ⅰ回短答式試験を振り返る《後編》
昨日、「短答式試験を振り返る」と題して午前の科目までを振り返ってみましたので、本日は午後の科目を振り返ります。
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総合成績+前回までのおさらい
午前の部では、極度の緊張からか企業法では得点が伸びず、管理会計論の計算科目で大きく遅れをとってしまいました。
精神的によろしくなかったので、休憩時間はあえて勉強をせず音楽を聴いてリラックスする作戦に切り替えます。
各科目の所感
監査論
90点 or 95点 / 100点 (90% or 95%)
もうね、監査論だいすき。
いやあ、こんなに点が取れるとは。直前の2週間で詰め込んだ甲斐がありました。
目標は75点、最低でも70点を目指していましたが、管理会計論のマイナスをほぼほぼ回収してくれました。ありがとう!監査論!
高得点とれるのも頷けるほど、たしかに当日の出来は良かったです。今回は数問予備校によって回答が分かれてしまう問題があったようで、私自身もその問題は迷ったのですが、その他の問題も含め、根拠をもって選択肢を選ぶことができたのでそれなりに自信がありました。
昼休憩を音楽鑑賞に費やした効果が早くも表れた...のかもしれませんね。はっはー。
最後の財務会計論は配点が高いですが、苦にしていない科目ではあったので希望が見えてきました。
財務会計論
136点 / 200点 (68%)
いや〜タフな戦いでした。
目標は160点、最低でも140点を目指していたので満足いく点数ではないのですが、苦戦した割には大コケせずに済んで良かったです。配点が高いので下手したら致命傷になりかねませんからね...
それにしても計算問題。細かい論点多すぎじゃないですかね?
リースで残価保証に維持管理費用がセットになっていたのはまだ可愛いもの。みんな大嫌い特殊商品売買、減損は将来CFも自分で算出、資産除去債務は都度発生、機械の総合償却、連結は子会社決算日との期ズレ.........
これが、お前の、やりかたかあああぁぁぁ!!!!(心の声)
比較的普通の問題でも計算に手数のかかるものばかりで何度も心が折れかけました。その結果、ただでさえできた気がしないのに、試験終了直後に2箇所(16点)のケアレスミスに気づくという最悪の展開で全ての試験が終了。この時不合格を覚悟するのでした。
ここ最近の短答式試験は管理会計論の難易度が高すぎて非難が集中していたにも関わらず、今年もほぼほぼ難易度が変わらず、Twitter上では財務会計論が始まるまではまた戦犯扱いをされておりましたが、
その不満を全て肩代わりする財務会計論の懐の大きさには脱帽です。
今回のボーダー予想がここ数年を振り返っても異常に低く設定されるほどの難易度とされたのは、間違いなく財務会計論の功績と言えましょう。
本当にたまったもんじゃないですよ、まったく。
自己採点するまえは100点前後を覚悟していましたが、それでも何とか見れる得点がとれたのは、理論問題がまあまあだったのと、計算問題で耐えて耐えて耐え抜くことができたからかなあ、なんて思ってます。
総括
普段の答練でそれなりの点数がとれていても今回は同じように点を取ることができなかった人が多いようですね。全国模試で1桁順位を取ったことのある人でも得点率が50%台だったなんてことがあるほどです。
やはり今回は難化した財務会計論でどこまで耐えられたかが、合否に大きく影響するんじゃないかと思います。(配点が大きいので分かりきったことではあるのですが。)
もし今回不合格で、次また5月の短答をうけるとしたら、
- 【企業法・監査論】 これまで通りテキスト重視の勉強で。
- 【管理会計論】 易化しないことを前提に、理論はテキストで知識を固めて点数を確保、計算は最低4問解けるようにひたすら問題を解いて解法の定着とスピードアップ。
- 【財務会計論】 あくまで今回ではなく例年通りの難易度であることを想定。細かい論点は深入りせずに最低限触れる程度に留める。比較的得点が安定する理論の勉強の比重を少し高める。
- 【休憩時間】 リラックスに徹する。そのために、慌てて直前に勉強する必要のないよう、試験前日までに余裕をもって仕上げる。
といった意識で勉強を進めることになると思います。
受かっていた場合に論文式試験に向けてやることも上記とほぼ変わらないんですけどね。
合格していることを願って1月17日まで待つこととします。